大企業のシステム開発に携わりたい、AIやPythonなどに深く関わるIT企業で働きたいなどスキルアップを目指して転職を目論む人も少なくありません。もちろん、このような理由で転職活動を行うことは悪いことではありません。むしろポテンシャル採用が目指せる可能性もあるからです。

ただし、転職理由に「スキルアップを目指したい」とだけ記載するのは若干リスキーなところだと言えます。企業の採用担当者は「同様の理由で離職するのでは?」という疑念を保つ場合があります。前職でスキルアップが見込めなかったから転職するというケースでは、自分自身が持つスキルを持て余してしまった場合とその企業では通用しない未熟なスキルしか持ち合わせていなかった場合が考えられ、その見極めが難しいからです。

もし、スキルアップを目指すという理由を全面的に打ち出したいのであれば、ポテンシャルを認めてもらえる内容で動機や志望理由をまとめることをおすすめします。前職での不満は一切触れないことが大前提です。また、転職したらどんなスキルを身につけたいか、今持ち合わせているスキルをどのような方向で伸ばしていきたいかを伝えられる内容にしてください。そのためには、転職を検討する企業の職場分析を入念に行う必要があります。

自分のスキルに気づきを求めたい場合は、ITエンジニアを専門にした転職エージェントを利用することをおすすめします。キャリアの棚卸しから志望動機、面接に至るまで懇切丁寧なアドバイスを得られます。